2016年4月23日土曜日

ワクチンの選び方は?

気温も暖かくなり、やっと春が到来してきました!
春と言えば、動物病院では予防シーズンでもあります。
わんちゃんを飼っている方は「混合ワクチン」を1年に1回打っているかと思います。
でも、5種がいいの?6種?はたまた8種?などと迷われる方が多いですよね。

当院では、犬の混合ワクチンは
*5種混合ワクチン
*6種混合ワクチン
*8種混合ワクチン を使用しています。

これらの違いは、「レプトスピラ感染症」の予防が含まれるかどうかです。

レプトスピラ感染症は主にネズミによって媒介される伝染病で、
病原性の高いタイプでは死亡率の高い感染症です 。

ネズミによって媒介される病気なので
「ネズミがいそうな場所に行くかどうか」がワクチンを選ぶ基準になります。

たとえば、キャンプ場、河川敷、山などが具体例ですね。

猫風邪にご注意を

子猫を飼い始めた方に、注意していただきたい病気が「猫風邪」です!

猫風邪とは、ヘルペスウイルスによる「猫ウイルス性鼻気管炎」
「猫カリシウイルス感染症」「猫クラミジア感染症」などが混合感染してみられる病気です。

症状としては、
*くしゃみ *涙目
*鼻水    *目ヤニ
*発熱   *口内炎 などが見られます。

猫風邪が厄介なのは、一度感染すると 体内にウイルスが留まり続けることです。
いったん回復しても、体調が悪かったり、免疫力が落ちてくると、再発することがあります。

猫風邪を予防するには、ワクチン接種が一番の方法です。
100%予防できるというわけにはいきませんが、接種しておけば 万が一発症したとしても症状が軽く済みますし、
一度感染して体内にウイルスを持っている猫ちゃんでも、定期的なワクチン接種で免疫を高めることで、再発を抑えられます。

また、猫風邪がわんちゃんや人間にうつることはありませんが、
猫同士では咳やくしゃみな どでうつってしまうので、多頭飼育の方は隔離するなど気をつける必要があります。