2015年11月11日水曜日

外耳炎のお耳掃除のやり方は?


飼っているワンちゃんや猫ちゃんで一日中、頭を振ったり
首のあたりを掻いたり痒がる様子が見られるというご相談を受けることがあります。

この場合、一番に考えられる病気は『外耳炎』です。
 
特にビーグルやコッカースパニエル、マンチカンやスコティッシュフォールドなどの
垂れ耳の子は要注意です。
 
もともと外耳道内には細菌や真菌がいますが、耳の中の湿度が上がるとそれらの菌が増殖し、
外耳炎をさらに悪くします。気がつかずに放っておくと、中耳炎~内耳炎へと波及して、
治療がとても難しくなります。
 
そうなる前に見つけて、治療することが大切です。

当院では、飼い主様にご自宅でもお耳掃除を行っていただけるよう
実際に当院で一緒にお耳掃除を行いながら、詳しい手順を指導させていただいてます。(3,4回程度)


詳しい説明やその他ご不明点等ございましたら、当院までご連絡ください。

2015年10月17日土曜日

ワンちゃんの夜泣きについて

わんちゃんを飼い始めた人が必ずと言っていいほど悩みとなる「夜鳴き」。

夜鳴きをする理由としては以下のことが考えられます。
①不安・寂しさ
②構ってほしい
③空腹
④トイレ
⑤運動不足・ストレス
⑥発情
⑦痴呆
⑧なにかの痛み

解決方法としては、おもちゃや飼い主様の臭いのついたものを一緒に置いたり、
食事の量をいつもより増やしてみる、散歩の頻度を増やすなど様々です。
時には、徹底的に無視するほうが効果的な場合もあります。
それでも泣きやまない時には、薬物療法が有効な事もありますので、診察にいらしてください。

人間の赤ちゃんと一緒で、ワンちゃん達も夜鳴きする理由がきちんとあります。
夜鳴きがうるさいから と叱りつける前に、まずなぜ夜鳴きを繰り返すのか、その原因を知ることが一番ですね。

2015年9月11日金曜日

どなたか ありがとうございました

昨日までの台風による大雨は、物凄いものでしたね…
電車が止まったり、堤防が壊れたりなど被害は想像以上に大きいものでした。

そんな天気も今日は一変、
お日様も出て、また夏に戻ったかのように暑い一日でした。


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、当院の入り口には花壇が3つほどあるのですが、
心優しい方が種を植えてくださったようで可愛い若葉がいっぱい生えていました。


来シーズンは自分達でも何を植えようかな?と、
当院のスタッフもみんなで楽しみにしています。

素敵なお気遣いありがとうございました。

2015年8月21日金曜日

ご自宅での皮下補液

今回は「皮下補液」についてご説明させていただきます。

獣医療の世界では、水分や栄養の補給のために「皮下補液」という方法が多く用いられます。適応としましては腎不全のネコちゃん、食欲不振の子などです。
犬や猫の場合、人間と違って皮膚と筋肉の間(皮下)に空間があり、輸液剤や栄養剤を入れることができます。
注入された輸液剤は、皮膚や筋肉にある毛細血管から少しずつ吸収されていきます。
量の制限はあるものの、静脈から輸液を入れた場合とほぼ同じ効果が期待できます。

当院では、飼い主様にご自宅でも皮下補液を行っていただけるよう、一緒に皮下補液を行いながら、詳しい手順を指導させていただいております。

自宅での皮下補液をマスターするために1ヵ月以上も通院が必要な他病院様もあると聞きますが、当院では約10日ほどで、ご自宅での皮下補液ができるようご指導いたします。
実際に他院様より噂を聞きつけ、いらした患者様も沢山おります。
慢性腎不全で、週に何回も通院されている方、時間やコストを節約されたい方、


その他詳しい説明やご不明点等ございましたら、当院までご連絡ください。

2015年6月18日木曜日

MERS

いま韓国で「MERS」という病気が流行しています。
あまり聞きなれない名前ですが、いったいどんな病気なのでしょうか?

MERS(中東呼吸器症候群)は、2012年に初めて確認された新たなウイルス性感染症です。原因となる病原体は「MERSコロナウイルス」と呼ばれています。
主な症状は、38度以上の発熱、咳、また呼吸困難や肺炎などの呼吸器症状ですが、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。致死率は約36%と比較的低めではありますが、高齢者や免疫が低下している人、腫瘍、慢性呼吸器疾患、糖尿病などの慢性疾患がある人は重篤化がみられます。

感染源として重要な保有宿主としてはヒトコブラクダが知られていますが、主な感染経路はヒトからヒトへの感染といわれています。また、ワクチンや特異的な治療方法は存在しないため、治療は臨床症状に基づいた支持療法が行われます。


めったにないとは思いますが、ラクダとの接触や適切に調理されていない肉・生乳を口にすることはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

2015年5月28日木曜日

ハイライズシンドローム

ハイ・ライズ・シンドローム

マンションや高層ビルでネコを飼っている人に気をつけて欲しいもののひとつに、「ハイ・ライズ・シンドローム(猫高所落下症候群)」というものがあります。
これは、猫が高層マンションなどの高い所から突然飛び降りてしまう現象のことを指しており、理由も分からないまま何度も繰り返してしまう事がある、というのが「シンドローム」と名前がついている理由です。

ハイ・ライズ・シンドロームの明らかな原因は不明ですが、
    鳥や虫に夢中になって落ちたのでは?という説
    あまりに高い場所だと遠近感がつかめず、どのくらい高いか分からなくなるという説
が考えられています。

また、猫はかなりの高層から飛び降りても、助かる可能性は高いといわれています。

飛び降りるとき、手足を広げる事によって、ムササビのように空気抵抗を受けて落ちるため、高い場所から落ちても衝撃が低減されるようです。

ただ、私見ではありますが7階以上から落下した子は助からないことが多いです。

また高い場所から落ちれば骨折する可能性が高いですし、複雑骨折でもすれば、
歩行異常などの後遺症状が残る可能性が大いにありますので気をつけなければいけません。

マンションや高層ビルで猫を飼っている方は、ベランダに出しっぱなしにしたり、窓を開けっ放しにするなど、思わぬ大けがにつながる可能性がありますので、気をつけるようにしましょう。



ワンちゃんのしつけ

【犬のしつけで絶対やってはいけないこと!】

ワンちゃんのしつけで困っている方はいらっしゃいませんか?
ワンちゃんは誰よりも飼い主さんのことを愛しています。
だからこそ「飼い主さんが好き』だから言うことを聞きたくなる関係を目指しましょう!

そこで、ワンちゃんのしつけにおいて絶対にやってはいけないことがあります。
それは・・・『怒る』という行為です。具体的に例を挙げていきます。

1) マズルをつかむ
 犬にとって、鼻先や足先、しっぽなどの部分は敏感な場所です。
2) 無理やり仰向けにする
 犬がお腹を見せるのは、確かに服従を表すポーズですが、それは犬が自らお腹を見せた場合のことであって無理にそのようにしても服従するわけがありません。
3) 首根っこをつかむ
4) 叩く・蹴る 
どうしても、ワンちゃんを叱らねばならない状況になりましたら、体罰ではなく 低い声で「だめ!」と冷静に叱る、もしくは 無視するようにしましょう。ワンちゃんは飼い主さんに無視されることが一番の悲しみなので、きっと効果があると思います。

では、ワンちゃんのしつけにおいて大切なことはなにか。
それはとにかく『褒める』こと!

ポイントとしては「出来るだけ早く、オーバーに!!
教えたことが出来たとき、練習に成功したとき、とにかく早く褒めてください。また、叱る時とは逆に、高い声でなるべくオーバーに褒めてあげましょう。もちろんアイコンタクトをしながら褒めることもお忘れなく!

しつけは、根気が必要です。

焦らず愛情を持ってワンちゃんとの素敵な関係を築いてくださいね。

2015年5月13日水曜日

就任パーティー



先日、日本獣医生命科学大学外科研究室 原田恭治先生の
准教授就任パーティーに参加させて頂きました。

写真は外科チーム一同です。

この度はご就任、誠におめでとうございます。
より一層のご活躍とご健勝をお祈りいたしますとともに、
今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。

2015年4月22日水曜日

猫って本当はどんな動物?」
私達の身近な家族でもある、猫ちゃん。
猫を飼っていると、いることが当たり前になってあまり考えることはないと思いますが…
そもそも猫とはどういう動物なのか、皆さんはどれくらいご存じですか?
猫は、一匹狼だと言われることもあるほど孤独が好きな動物と思われがちですが、実は社会性もありコミュニケーションをたくさんとりながら生活しています。例えば、家に帰ってくると猫ちゃんが尻尾を上げながら体を擦り付けてくるような経験があると思います。これは決して「あなたは私の所有物よ!」とマーキングしているのではなく、「おかえり」「こんにちは」などとフレンドリーに挨拶をしながら飼い主さんとコミュニケーションをとっている状態なのです。

 また、猫は夜行性だと思われがちですが、それも間違いです。猫はdiurnalスタイルと言われ、早朝と夕方が活動的で基本睡眠は夜にとります。とはいえ、夜中に元気よく走り回る猫ちゃんがいるのも事実です。それは、我々人間の生活スタイルに猫ちゃんが合わせているからなんです。大好きな飼い主さんがかまってくれると思ってコミュニケーションをとろうとしているんですね。


「そっけない・冷たい・わがまま」というイメージが強い猫ちゃんですが、本当は誰よりも家族想いな動物なんです。