2010年10月28日木曜日

腫瘍学セミナー

先日は大学のチームが主催する、腫瘍学のセミナーに行ってきました。
僕たちのチームは、大学の教授や専門医を招待して、月に2回セミナーを行います。
今回お呼びした先生は、埼玉県のがんセンタ―で腫瘍専門医として診療をしていらっしゃる
有名な先生を呼ぶことができました。
主催した場所は東京の八王子にあります病院にて行いました。
遠くからは静岡や名古屋からこのセミナーを聞きに来る人もいます。
セミナーは夜の8時から11時まで行われたのですが、
その後もその先生を囲んでの質問や症例検討会が行われて、
終わったのは1時過ぎでした。
動物の診療におきましても、抗がん治療や放射線療法など人、医療と
ほとんど変わらない治療をすることができます。
お困りのことがございましたら、何なりとご相談ください。

2010年10月21日木曜日

脳腫瘍手術

昨日も大学での診察です。
いろいろな患者さんがいらっしゃいました。
中でも印象深かった子は、12歳のフレンチブルちゃんです。
この子は3か月前より、てんかんを時々発症するとの事にて
先週脳のMRIの撮影をさせていただきました。
MRIの結果より、脳の腫瘍と判明し、本日その摘出術に
ご来院されました。
脳手術の執刀は通常、うちのチームのボスである茅沼先生が行い、我々は
第一助手、第二助手を行います。
人間の場合もそうでしょうが、非常に繊細な手術です。手術する人の
呼吸一つでも、手元がぶれてしまったら失敗してしまいます。
そのような手術を茅沼先生は年何十症例も行うのです。
結果は大成功に終わりました。はやく回復することを祈っております。

2010年10月7日木曜日

昨日の大学病院診療

昨日は大学での診療の日でした。
症例としましては、MRI検査の結果、脳炎と診断しました、フレンチブルドックちゃん。
後ろ足が麻痺してしまい、椎間板ヘルニアと診断しました、ミニチュアダックスちゃん。
生後6カ月で町病院にて、門脈シャントの可能性ありと診断され、当院にて治療と手術を
希望されにいらしたヨークシャテリアちゃん。
首の不安定症を主訴に、環軸亜脱臼と診断させていただき、手術となりましたチワワちゃん。
ほかにも3件、いらしていただきました。
すべての診察と、手術が終わったのは夜の11時となってしまいました。
その後、我々のチームの恒例となっておりますのは、その日の症例の検討会、通称「ラウンド」
です。これは今日行いました診察と手術の解説や、反省点などを茅沼先生を中心に行うものです。
かなり熱い意見なども飛び交い、僕はこのラウンドを毎週楽しみに参加させていただいております。
日本の獣医療の最先端の現場に参加でき、かつ仲間といろいろな意見を交わすことができる。
こんなにも幸せなことがほかにあるかと毎週思っております。